技術士一次試験 機械部門 令和7年 Ⅲ-10 解答・解説|応力集中と線形破壊力学の違い

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令和7年度 技術士第一次試験 機械部門 専門科目 Ⅲ-10 問題文 切欠き材ときれつ材を相似形で2倍にしたとき破壊応力が何倍になるかを問う問題
技術士一次試験 機械部門 令和7年 Ⅲ-10 解説 正答⑤ 切欠き材は応力集中係数が変わらず1.0倍 きれつ材は応力拡大係数から0.7倍になる

正答

⑤ 切欠き材 1.0倍/き裂材 0.7倍

解き方のポイント

切欠きとき裂はまったく別の理論で扱うという、設計実務でも重要な違いを問う良問です。

◆切欠き材は応力集中の問題です。最大応力は σmax=α・σa で、楕円切欠きの応力集中係数は α=1+2×(2a/2b)=1+2×(a/b) です。ここでaとbは切欠きの寸法なので、形状が相似なら a/b は変わりません。したがって2倍の大きさにしてもαは同じ、破壊応力も 1.0倍のままです。

◆き裂材は線形破壊力学の問題です。破壊は応力拡大係数Kが破壊靱性値KICに達したときに起こり、K=σ√(πa)・F で表されます。

寸法が2倍になるとき裂長さも2aになるので、σb√(πa)・F=σb2√(π・2a)・F が成り立ちます。整理すると σb2=σb/√2≒0.707σb、つまり 0.7倍です。

き裂は大きいほど不利になるが、単なる切欠きは相似拡大では不利にならない。 この差が答えを分けています。

この問題で問われている知識

応力集中係数α/楕円切欠き/線形破壊力学/応力拡大係数K/破壊靱性値KIC

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