技術士一次試験 機械部門 令和6年 Ⅲ-32 解答・解説|ポテンシャル流れと自由渦

令和6年度 技術士第一次試験 機械部門 専門科目 Ⅲ-32 問題文 流体力学に関する記述のうち最も不適切なものを選ぶ問題

技術士一次試験・選択問題の解答例を公開!解答の考え方やポイントも解説。

効率的な学習と合格戦略をPMEがサポートします。

技術士一次試験の受験指導も行います。無料相談・申し込みページよりご連絡ください

令和6年度 技術士第一次試験 機械部門 専門科目 Ⅲ-32 問題文 流体力学に関する記述のうち最も不適切なものを選ぶ問題
技術士一次試験 機械部門 令和6年 Ⅲ-32 解説その1 自由渦の渦度がゼロであることと流線流脈線流跡線の関係を確認する
技術士一次試験 機械部門 令和6年 Ⅲ-32 解説その2 正答④ ポテンシャル流れの定義は粘性がないことではなく渦がないことである
目次

正答

④ 粘性のない流体の流れをポテンシャル流れと呼ぶ

解き方のポイント

用語の定義を正確に押さえているかを問う問題です。1つずつ検証します。

①○ 正しい。 自由渦は qθ=k/r で表されます。渦度を計算すると

ζ=(1/r)・d(r qθ)/dr=(1/r)・d(r・k/r)/dr=(1/r)・d(k)/dr=0

kは定数なので微分すると0です。渦を巻いているのに渦度はゼロという、直感に反する重要な例です。

②○ 正しい。 ニュートン流体の定義そのものです。τ=μ(du/dy) で、せん断ひずみ速度とせん断応力が比例します。

③○ 正しい。 流線・流脈線・流跡線は一般には別物ですが、定常状態では一致します。時間変化がないため、瞬間の流れの向きも、粒子が通った軌跡も、同じ点を通った粒子の連なりもすべて同じ線になります。

④× 誤り。これが正答です。 ポテンシャル流れの定義は「粘性がない」ではなく 「渦がない(渦度がゼロ)」 です。渦なしであれば速度ポテンシャルφが存在し、u=∂φ/∂x のように表せます。

粘性の有無と渦度の有無は別の概念です。実際、①の自由渦は粘性のある実在流体でも生じますが、渦度はゼロです。

⑤○ 正しい。 連続の式は ∂ρ/∂t+ρ(∂u/∂x+∂v/∂y+∂w/∂z)=0 ですが、非圧縮(ρ=const)なら密度が消えて ∂u/∂x+∂v/∂y+∂w/∂z=0 となります。

この問題で問われている知識

ポテンシャル流れ/渦度/自由渦/ニュートン流体/流線・流脈線・流跡線/連続の式/非圧縮流れ

令和6年度 技術士第一次試験 機械部門 専門科目 Ⅲ-32 問題文 流体力学に関する記述のうち最も不適切なものを選ぶ問題

この記事が気に入ったら
いいねしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次