技術士一次試験 機械部門 令和6年 Ⅲ-22 解答・解説|力の伝達率と振動数比√2

令和6年度 技術士第一次試験 機械部門 専門科目 Ⅲ-22 問題文 1自由度振動系の力の伝達率が減衰比によらず一定となる点を求める問題

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令和6年度 技術士第一次試験 機械部門 専門科目 Ⅲ-22 問題文 1自由度振動系の力の伝達率が減衰比によらず一定となる点を求める問題
技術士一次試験 機械部門 令和6年 Ⅲ-22 解説 正答④ 分子と分母が等しくなる条件から振動数比√2で伝達率1となることを導く
目次

正答

④ γA=1、νA=√2

解き方のポイント

防振設計で最も重要な事実を問う問題です。数式より意味を理解しておく価値があります。

力の伝達率は

γ=√{1+(2ζν)²}/√{(1−ν²)²+(2ζν)²}

減衰比ζによらず一定になるということは、ζを含む項が約分で消えるということです。それには分子と分母が等しくなればよいので

1+(2ζν)²=(1−ν²)²+(2ζν)²

(2ζν)²が両辺で消えて (1−ν²)²=1 が残ります。したがって 1−ν²=±1 です。

・1−ν²=+1 のとき … ν=0(自明な解。静止状態)・1−ν²=−1 のとき … ν²=2、つまり ν=√2

このとき伝達率は γA=1 です。分子と分母が等しいので当然1になります。

この結果が意味することは非常に実務的です。

ν<√2 の領域では γ>1 … 防振どころか力が増幅される・ν>√2 の領域で初めて γ<1 … 防振効果が出る

つまり防振したければ、固有振動数を加振振動数の 1/√2 倍より低くしなければなりません。ばねを柔らかくする(=固有振動数を下げる)のが防振の基本、という設計指針はここから来ています。

さらにν>√2 の領域では、減衰を増やすと伝達率はかえって悪化します。 グラフでζの大小関係が√2を境に逆転しているのは、このためです。

この問題で問われている知識

力の伝達率/振動数比ν/減衰比ζ/防振設計/共振/固有角振動数

令和6年度 技術士第一次試験 機械部門 専門科目 Ⅲ-22 問題文 1自由度振動系の力の伝達率が減衰比によらず一定となる点を求める問題

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