技術士一次試験・選択問題の解答例を公開!解答の考え方やポイントも解説。
効率的な学習と合格戦略をPMEがサポートします。
技術士一次試験の受験指導も行います。無料相談・申し込みページよりご連絡ください


正答
⑤ 切欠き材 1.0倍/き裂材 0.7倍
解き方のポイント
切欠きとき裂はまったく別の理論で扱うという、設計実務でも重要な違いを問う良問です。
◆切欠き材は応力集中の問題です。最大応力は σmax=α・σa で、楕円切欠きの応力集中係数は α=1+2×(2a/2b)=1+2×(a/b) です。ここでaとbは切欠きの寸法なので、形状が相似なら a/b は変わりません。したがって2倍の大きさにしてもαは同じ、破壊応力も 1.0倍のままです。
◆き裂材は線形破壊力学の問題です。破壊は応力拡大係数Kが破壊靱性値KICに達したときに起こり、K=σ√(πa)・F で表されます。
寸法が2倍になるとき裂長さも2aになるので、σb√(πa)・F=σb2√(π・2a)・F が成り立ちます。整理すると σb2=σb/√2≒0.707σb、つまり 0.7倍です。
き裂は大きいほど不利になるが、単なる切欠きは相似拡大では不利にならない。 この差が答えを分けています。
この問題で問われている知識
応力集中係数α/楕円切欠き/線形破壊力学/応力拡大係数K/破壊靱性値KIC
