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目次
正答
④ γA=1、νA=√2
解き方のポイント
防振設計で最も重要な事実を問う問題です。数式より意味を理解しておく価値があります。
力の伝達率は
γ=√{1+(2ζν)²}/√{(1−ν²)²+(2ζν)²}
減衰比ζによらず一定になるということは、ζを含む項が約分で消えるということです。それには分子と分母が等しくなればよいので
1+(2ζν)²=(1−ν²)²+(2ζν)²
(2ζν)²が両辺で消えて (1−ν²)²=1 が残ります。したがって 1−ν²=±1 です。
・1−ν²=+1 のとき … ν=0(自明な解。静止状態)・1−ν²=−1 のとき … ν²=2、つまり ν=√2
このとき伝達率は γA=1 です。分子と分母が等しいので当然1になります。
この結果が意味することは非常に実務的です。
・ν<√2 の領域では γ>1 … 防振どころか力が増幅される・ν>√2 の領域で初めて γ<1 … 防振効果が出る
つまり防振したければ、固有振動数を加振振動数の 1/√2 倍より低くしなければなりません。ばねを柔らかくする(=固有振動数を下げる)のが防振の基本、という設計指針はここから来ています。
さらにν>√2 の領域では、減衰を増やすと伝達率はかえって悪化します。 グラフでζの大小関係が√2を境に逆転しているのは、このためです。
この問題で問われている知識
力の伝達率/振動数比ν/減衰比ζ/防振設計/共振/固有角振動数
