論文試験が終わって一息。とはいえ、10月末の合格発表後に口頭試験へ進む可能性を見据えると、いまは“静かに差がつく”時期です。ポイントは、脳を休ませながら最低限の合格力を落とさないこと。特に**「再現論文」**は口頭試験準備の土台になるため、本番同等を2〜3時間かけて再現しておきましょう。
目次
まず押さえる現状とゴール
- 時期:筆記終了〜10月末の合格発表待ち。
- ゴール:発表後すぐ口頭対策へ移行できるよう、筆記内容を正確に記録・構造化しておく。
合格者がやっていた“軽負荷×効果大”の5ステップ
1) 2〜3時間で仕上げる「再現論文」(本番同等の再現)
- 材料:試験中に控えたキーワード・骨子メモ、出題文の記憶、使った図表・数式の構成
- 手順(推奨)
- 出題主旨の再掲(設問の解釈を誤らないため最初に書く)
- 本番構成で本文を通し書き(序→本論→結:課題→原因→対策→効果/留意点)
- 図表・根拠数値・事例を当時の記憶の範囲で復元(曖昧箇所は〔要確認〕と明示)
- 差分メモ:本番で書けなかった視点/時間切れで削った論点を脚注的に記録
- 完成の目安:本番と段落構成・主張・因果関係が一致していること。後日、業務経歴票との整合もチェック。
2) “3×10分”のスキマ学習(毎日合計30分)
- 10分:想定問答の口慣らし … 自分の実務テーマを60秒要約→2分詳細→1分リスクで話す。
- 10分:キーワード確認 … 倫理・安全・リスク管理・品質保証など面接で必須の語彙を音読。
- 10分:整合チェック … 再現論文⇄業務経歴票で用語・数値・責任範囲のズレをメモ修正。
3) 週2回の“頭を動かすだけ”練習(各20分)
- ソロ模擬:スマホで録画し、結論先出し/根拠の具体性/代替案/倫理・安全への触れ漏れをセルフ採点。
- 評価軸:話の論理展開と実務者としての適格性が伝わるか。
4) 脳の回復を最優先にする「休み方の型」
- 睡眠と生活リズムの固定(就寝・起床±30分)
- 低強度の運動(散歩・ストレッチ)
- インプット断捨離(SNS長時間→要点メモ5分へ)
- 完全オフ日は週1。ただし不安なら「キーワード音読10分」程度の“ゆる可”はOK。
5) “ゆる改善”の添削で型を維持(必要に応じて)
- 再現論文の論理一貫性/設問適合/専門性を、短時間の第三者添削で点検。後は軽微に手直し。
14日ミニプラン
- Day1–2:再現論文を本番同等で作成(各日1〜1.5時間、合計2〜3時間)
- Day3–13:毎日「3×10分」+ 2日に1回ソロ模擬20分
- Day7/14:完全オフ日(生活リズムは維持)
- 週1回:再現論文と業務経歴票の整合チェック10分(用語・数値・責任範囲)
よくあるつまずき → その対策
- 再現論文が重くて進まない
→ 2〜3時間を2日に分割。初日は“通し書き”、翌日に“差分メモと整合チェック”。 - 内容が曖昧な部分がある
→ 文中に〔要確認〕タグを残し、後日、業務資料や日報で裏取り。曖昧さを残すこと自体が価値。 - 話が長くなる
→ 「60秒要約→2分詳細→1分リスク」の3段リズムを録画で矯正。
PMEからのお役立ち(セカンドオピニオンを“点検”に)
- 再現論文の短時間レビュー:設問適合と論理展開を中心に赤入れ+優先修正指示。
- 模擬口頭(単発):オンライン 50分/録画・フィードバック付。本番前の口慣らしに。
まとめ(今日のToDo 3つだけ)
- 2〜3時間で本番同等の再現論文を仕上げる(2日に分割OK)。
- 10分×3のスキマ学習を今日から開始(想定問答/キーワード/整合チェック)。
- 2日に1回ソロ模擬20分で、結論先出し・根拠具体化・倫理/安全の“触れ漏れゼロ”を習慣化。