新年を迎え、今年の技術士二次試験(筆記)まであと半年となりました。
「まだ半年ある」とお考えでしょうか? それとも「もう半年しかない」と焦りを感じているでしょうか。
多くの受験生が本格的に動き出すのは、4月の受験申込書提出の時期、あるいはゴールデンウィークあたりからです。しかし、PMEではあえてこの1月の段階で強くお伝えしたいことがあります。
それは、「技術士試験の合否は、願書の書き方で5割決まる」ということです。
3月になって慌てて作成した「とりあえず埋めただけの申込書」は、後の口頭試験で自分自身を苦しめる最大の足かせとなります。今回は、なぜ今から準備が必要なのか、そして合格へ繋がる「戦略的な業務経歴票」の考え方について解説します。
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1. 受験申込書は「手続き書類」ではなく「口頭試験の台本」
まず、認識を大きく変える必要があります。
4月に提出する「業務経歴」と「業務内容の詳細(720文字)」は、単なる受験手続きのための書類ではありません。これは、筆記試験合格後に行われる口頭試験(面接)の「台本」そのものです。
試験官は、あなたが提出した書類を事前に読み込み、「どこを突っ込むか」「どのコンピテンシー(資質能力)を確認するか」を決めてから面接に臨みます。
- 曖昧な記述:試験官に意図が伝わらず、想定外の質問が飛んでくる
- 技術的な深みがない記述:「あなたは本当に主体的に業務を行いましたか?」と疑われる
- 成果ばかりの記述:「技術士としての課題解決プロセス」が見えない
つまり、申込書を書く時点で、年末に行われる口頭試験の勝負はすでに始まっているのです。質の高い台本を用意できれば、口頭試験はあなたの独壇場になります。
2. 「業務経歴」にはストーリーを持たせる
「業務経歴」欄(5行程度のリスト)は、あなたのエンジニアとしての成長物語の目次です。
単に部署異動や担当プロジェクトを羅列するだけでは不十分です。ここでは「技術的責任の重さの変化」を見せる必要があります。
| 段階 | 記述のイメージ |
|---|---|
| 初期(若手) | 設計担当として、基礎的な計算やトレース業務に従事 |
| 中期(中堅) | 主担当として、〇〇の課題解決や仕様決定を主導 |
| 現在(ベテラン) | プロジェクトリーダーとして、複合的な技術課題の解決や指導・監督を実施 |
このように、年数を重ねるごとに、より高度な技術的判断やマネジメントを行ってきたことが一目でわかるように記述します。特に機械部門などでは、「設計」「開発」「解析」「評価」といった具体的な技術用語を適切に配置することが重要です。
3. 「業務内容の詳細」はコンピテンシーの証明書
最も重要なのが「業務内容の詳細(720文字)」です。
ここは、あなたが技術士にふさわしい能力を持っていることを証明するプレゼンテーションの場です。
多くの不合格者が陥るミスは、「すごい成果(売上〇〇倍、特許取得など)」をアピールしてしまうことです。技術士試験で評価されるのは「結果」だけではなく、そこに至る「プロセス」です。
以下の構成を意識して、今のうちからネタ出しを行ってください。
- 背景と立場:どのようなプロジェクトで、あなたの役割(主語は「私」)は何か。
- 技術的課題:既存の手法では解決できない、トレードオフや複雑な問題は何か。
- 技術的提案(解決策):どのような技術的根拠に基づき、複数の案から最適解を導き出したか。
- 成果と評価:その結果どうなったか。また、波及効果や残ったリスクへの対応はどうしたか。
この720文字の中に、技術士に求められる「専門的学識」「問題解決」「マネジメント」「リーダーシップ」「評価」「倫理」といった要素を、高密度に埋め込む必要があります。
4. なぜ「1月」に始めるべきなのか
「3月に書けば間に合う」と思っていると、なぜ危険なのでしょうか。
① 記憶の掘り起こしには時間がかかる
過去の業務における「苦労した点」や「工夫した詳細な数値」を正確に思い出すには時間がかかります。直前で焦って書くと、具体性のない抽象的な内容になりがちです。
② 客観的な視点(推敲)が必要
一度書いたものを寝かせ、数日後に読み返すと「専門用語が独りよがりではないか」「論理が飛躍していないか」に気づけます。自分一人ではなく、第三者(技術士の先輩など)に見てもらう時間も必要です。
③ 筆記試験の勉強方針が定まる
業務経歴を整理することは、自分の得意分野(専門とする事項)を再定義することです。ここが明確になると、これから半年間の論文対策で「どの分野の知識を強化すべきか」がクリアになり、学習効率が劇的に向上します。
結論:今の「悩み」が、未来の「合格」を作る
1月の段階で受験申込書のドラフトを作成することは、決して早すぎることはありません。
むしろ、余裕のある今だからこそ、自分のキャリアをじっくりと見つめ直し、技術士としての「軸」を固めることができます。
まずはWordファイルを開き、自分の過去の業務を書き出すところから始めてみませんか?
もし、「自分の業務のどこをアピールすべきか分からない」「機械設計の実務経験をどう技術士のコンピテンシーに結びつけるか悩んでいる」という場合は、PMEにご相談ください。
現役の機械設計技術士としての視点と、豊富な指導経験から、あなたの経歴を「合格する経歴書」へとブラッシュアップするお手伝い(セカンドオピニオン)をいたします。
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