【技術士二次試験】願書は「口頭試験の台本」である。合否を分ける“720文字”の戦略

技術士試験の受験申し込みシーズンが近づいてきました。
皆さま、願書(実務経験証明書)の下書きは進んでいますか?

「とりあえず、職務経歴書から抜粋して埋めればいいだろう」
「自分がやった一番すごいプロジェクトを書こう」

もし今、そう考えてパソコンに向かっているとしたら、一旦手を止めてください

厳しいことを言うようですが、その「業務報告」のような願書を出すと、筆記試験に受かったとしても、最後の口頭試験で“詰む”可能性が高いです。

今日は、PMEが指導現場で口を酸っぱくして伝えている、「7月に自滅しないための、3月の願書戦略」についてお話しします。

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目次

1. 【警告】「すごい成果」の羅列は命取りになる

多くのエンジニア、特に優秀な方ほど陥りやすい罠があります。それは、「技術的な成果(スペックや数値)」ばかりをアピールしてしまうことです。

  • 「世界初の〇〇装置を開発し、特許を取得した」
  • 「コストを30%削減し、社長賞を受賞した」

素晴らしい実績ですが、技術士試験の採点官が見ているのは「成果の大きさ」ではありません。「その成果に至るプロセスで、あなたがどう考え、どう行動したか(=コンピテンシー)」です。

もし、願書に「すごい結果」だけが書いてあると、口頭試験の試験官はどう思うでしょうか?
「結果はわかった。で、あなたは何をしたの? 本当にあなたの実力?」と疑いの目を向けます。そして、あなたが答えにくい「プロセスの詳細」や「失敗談」「苦労した点」を徹底的に深掘りしてきます。

準備していない角度から突っ込まれ、しどろもどろになり、自爆する……。これが、口頭試験における典型的な不合格パターンです。

2. 【本質】願書は「口頭試験のお品書き」である

では、どう書けばいいのか。
結論から言えば、願書は「口頭試験の台本(お品書き)」として設計してください。

口頭試験は約20分間。試験官は、手元にあるあなたの願書を見て質問を考えます。つまり、「聞いてほしいこと」だけを書き、「聞いてほしくないこと」は書かないというコントロールが可能なのです。

これをPMEでは「逆算型の記述」と呼んでいます。

  • 自分の得意な技術領域(土俵)に試験官を引きずり込む
  • あえて「詳細」を書かず、キーワードだけ散りばめて「そこ、詳しく教えて?」と質問させる

このように、試験当日の会話をこちらが主導できるように仕上げるのが、賢い願書の書き方です。業務日誌のコピペでは、この「誘導」は不可能です。

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3. PME流テクニック:5つの資質能力を「匂わせる」

具体的にどう書くか。ポイントは、技術士に求められる「資質能力(コンピテンシー)」を720文字の中に埋め込むことです。

単に「設計しました」と書くのではなく、以下のように変換します。

  • リーダーシップを見せたい時
    • NG:「〇〇装置を設計した」
    • OK:「利害関係の異なる関係部門(製造・営業)との調整を行い、仕様を決定した」
  • マネジメントを見せたい時
    • NG:「納期通りに完了させた」
    • OK:「限られたリソース(人員・予算)を最適に配分し、工程管理を徹底した」
  • 評価・課題解決を見せたい時
    • NG:「高性能な製品を作った」
    • OK:「〇〇という課題に対し、複数の解決策を比較検討し、最適案を選定した」

このように、「私は技術士としての能力を使いましたよ」と文章の端々で匂わせるのです。そうすれば、試験官は「では、具体的にどのような調整を行ったのですか?」と聞いてくれます。これはもう、用意していた回答を話すだけの「ボーナスステージ」です。

まとめ:出願前の「推敲」が勝率の半分を決める

「筆記試験に通ってから、口頭試験の対策をすればいい」

そう思っている人は、残念ながら合格が遠のきます。なぜなら、出願してしまった願書は、後から書き直せないからです。

4月の出願ボタンを押すその瞬間、あなたの口頭試験のシナリオは確定します。それが「地獄の尋問」になるか、「楽しい技術的対話」になるかは、今、あなたがどれだけ脳に汗をかいて推敲するかにかかっています。

もし、「自分の業務経歴で、どうコンピテンシーを表現すればいいかわからない」「この書き方で誘導できているか不安だ」という方がいれば、PMEにご相談ください。

あなたの経験を「合格する台本」に変えるお手伝いをさせていただきます。

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【PMEからのお知らせ】

願書提出直前!「技術士二次試験 願書作成セカンドオピニオン」

PMEでは、あなたの作成した業務経歴票(案)に対し、現役技術士が「口頭試験でどう突っ込まれるか」という視点で添削・アドバイスを行います。

  • 特徴: 自身の業務内容を「技術士コンピテンシー」の言葉に翻訳・最適化します。
  • 対象: 機械部門を中心とした全部門対応
  • 形式: 添削(メールやりとり)

ご自身のキャリアの「棚卸し」としても最適です。出願前に、盤石な土台を作りましょう。

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